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○IPCC予測 温暖化2050年にアジア一億人飢餓

 国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)第二作業部会報告書の中のアジアに関する内容が明らかになった。温暖化が進んだ場合、2050年代にはアジア各地で穀物の収穫量が最大で三割減少、1億3200万人が飢餓に陥る可能性があると指摘している。
報告書では、日本やロシアのシベリアを含む地域の多くの国ですでに穀物の収穫量が減少し始めており、発展途上国で増大する食糧需給を賄うのが困難になっていると指摘している。
(総合版、エコビジネス版 14号)

○新潟県・佐渡 トキ野生順化施設完成

 佐渡市新穂に建設されていたトキを野生に順化させる施設が完成した。環境省は2015年ごろまでに小佐渡地区東部に60羽程度のトキを定着させる計画。
順化ケージでは採餌、飛行訓練、集団生活や天敵から身を守る訓練などをすることを想定している。
(総合版 14号)

○環境省 温泉旅館の排水規制先送り

 環境省は29日、温泉旅館からの排水に含まれるホウ素とフッ素の規制強化について、当初予定していた7月の実施を三年先送りすることを決めた。旅館業者や地元自治体の強い反対を受けての措置。
6月に水質汚濁防止法の省令を改正し、現行の暫定排水基準を2010年6月まで延長する。同省は健康への被害を防ぐため、ホウ素とフッ素の排水基準を定めたが、温泉旅館側はホウ素、フッ素を除去する排水処理機に数千万円のコストがかかるため、すぐに対応するのは無理との反対が強かった。
(総合版、エコビジネス版、水質汚染と水処理版 14号)

○放射性廃棄物の文献調査認可 高知・東洋町で

 経済産業省資源エネルギー庁は28日、高レベル放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査を実施するとの原子力発電環境整備機構(東京)の事業計画を認可した。原環機構によると実施計画の地元への説明などに数ヶ月かかるため、実際の調査開始は5〜6月になる見通し。調査期間は2年程度かかる予定。
(総合版 14号)

○電力不正総点検 12社12原発で97項目を報告

 国が指示をした発電所不正総点検で、原子力発電所の臨海事故隠しや制御棒トラブルなどが電力会社12社、12原発で97項目にも及ぶことがわかった。
保安院は内容を精査した上、一ヶ月以内に処分の要否も含めて対応を決める。
原発で、法令、保安規定抵触事例が最も多かったのが東京電力で、福島第一3号機で1979年に起きた臨界事故隠しなど9件。
(総合版 14号)

○ダイオキシン 性ホルモンの受け皿を分解

 東京大学分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授らは、ダイオキシンが性ホルモンの働きを阻害する仕組みを解明した。ダイオキシンが体内に取り込まれると女性ホルモンや男性ホルモンの受け皿(受容体)の分解を招くらしいことが判明。性ホルモンの受容体が分解されてしまうと、性ホルモンが正常に働けなくなる。ダイオキシンは内分泌かく乱作用があるとされていたが、その詳しい仕組みなどはわかっていなかった。
(総合版、エコビジネス版 14号)

○改正容器リサイクル法 4月1日施行

 4月1日から改正容器リサイクル法が施行される。スーパーなど小売業者にレジ袋や包装紙などの使用量削減を義務付ける。レジ袋有料化の法律による義務化は見送られたが、削減目標の達成度次第で企業名公表や罰金といったペナルティが科される。
一部スーパーでは、実験的にレジ袋の有料化に踏み切っている。有料化を実施していない事業者は、マイバッグ持参者に対してはポイントをサービスしてレジ袋の削減に取り組んでいる。
(総合版、エコビジネス版、ゴミとリサイクル版 14号)


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最終更新日:2007/04/11