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○海洋の酸性化 猛スピードで進行 一部海域で生態系に影響も

 「海洋酸性化現象」が、過去2000万年間の変動の100倍の速度で進行しているという調査報告書が、国連生物多様性条約事務局(カナダ・モントリオール)から報告された。
この現象は、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が上昇し、海に溶け込む量が増えることによって、海水のアルカリ度低くなるもの。このままの速度で進行すると、2030年ごろから海の生態系に影響が出る懸念があるという。
(総合版、水質汚染と水処理版 38号)

○根室・モユルリ島 ドブネズミ駆除成功 エトピリカ繁殖地で

 北海道根室市のユルリ島、モユルリ島のうち、モユルリ島で実施した害獣のドブネズミ駆除が成功。今年度はドブネズミの繁殖が確認されなかった。この二島は、国内の繁殖例が非常に少なく、急速に減少している海鳥エトピリカの貴重な繁殖地となっている。
環境省釧路自然環境事務所は、同島の経過を観察するとともに、来年度からユルリ島でも駆除の検討を始める。
(総合版 38号)

○滋賀県、琵琶湖内湖の復活目指す

 滋賀県は、戦後の食料増産計画による干拓で消滅した琵琶湖全域の内湖を復活させるための検討を始めた。
県琵琶湖再生課によると、内湖は1940年には37(計2902ヘクタール分)あったが、戦後に干拓され現在では23(425ヘクタール分)にまで減っているという。内湖が復活されれば、フナなど在来種の魚が増加することなどが期待されている。
(総合版、水質汚染と水処理版 38号)

○洋上風力発電 実用化へ実験

 政府は、海に浮かべる形で設置する風力発電設備について、来年度から実用化に向けた実証実験に取り組む。環境省は採算性や技術的な課題を探るため実証機を作り、国土交通省は会場での安全を確保するためのガイドラインを作成する。
陸上には風力発電に適した土地が少なく、騒音などの環境問題も発生する。このため排他的経済水域を活用する。環境省は、2016年の実用化を目指す。
(総合版、エコビジネス版 38号)

○レジ袋有料化 和歌山県推進協が断念

 和歌山県と食品スーパーなどの事業者で作る「わかやまノーレジ袋推進協議会」は、レジ袋有料化について、「無料配布禁止」の方針を転換し、今後は各業者が様々な手法でレジ袋削減を目指していくことを決めた。今月から同協議会の半数のスーパーが、無料配布に戻しており、有料化を事実上、断念したことになる。
環境省によると、全県でとり組みをしているところは全国17県。その中で、頓挫したのは今回が初めて。
(総合版、ごみとリサイクル版 38号)

○栃木県、公共工事での希少生物保全マアニュアルを作成

 栃木県は、9月に策定した「生物多様性とちぎ戦略」に基づき、公共工事の際に希少な動植物を保護するための「生物多様性保全マニュアル」を作成する。
県が昨年日光市で行った林道工事で、絶滅危惧種の「クリヤマハハコ」に被害を与えたことがきっかけ。現在、5ヘクタール以上の工事では、県条例で環境調査が義務化されているが、それ以下の規模では規制がなく、希少動植物の存在に気づかない恐れがあった。マニュアルでは、公共工事に関して希少動植物の生育エリアの情報提供や生育確認時の対応をまとめる。
(総合版 38号)


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最終更新日:2010/10/13