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○トキの3次放鳥「11月に決定」 最大で15羽

 環境省の「トキ野生復帰・飼育繁殖合同専門家会合」は、佐渡市で開催した会議でトキの3次放鳥を11月に15羽を限度に行う方針を決めた。3月に順化訓練中のトキ9羽がテンに襲われて死ぬ事故があり、放鳥を断念する可能性もあったが、野生復帰の継続を選んだ。
より若い方が環境に早く環境に適応するということで、今春生まれたトキを5羽加えて、最大で15羽とした。
(総合版 22号)

○ムサシトミヨ 熊谷・元荒川で生活排水の中生き延びる

 埼玉県・熊谷市の元荒川では、鱒の養殖業者などが地下水をくみ上げて、放流し続けたことで奇跡的に絶滅危惧種のムサシトミヨが生き延びたとされている。
現在、川の始点である保護センターから下流約2キロの地点で生息している。1991年に県の特別天然記念物に指定されており、指定区域内の水質は生活排水が流入しないよう整備されているが、下流域は家庭の排水が流入する状態が続いている。下水道の整備ははかどっておらず5年前の生息調査では、激減が確認されている。
(総合版、水質汚染と水処理版 22号)

○静岡・東伊豆町 風車の低周波測定へ

 静岡県・東伊豆町の奈良下の風力発電用風車が発する低周波が原因で健康被害を受けているとして、付近住民が国の公害等調整委員会に原因裁定を申請しており、このほど、2回目の審問があり今秋にも低周波音を測定することになった。
近年、風車の付近住民が健康被害を訴えるケースが増えている。環境省大気生活環境室には、東伊豆町を含めて全国10カ所から苦情が寄せられている。
(総合版 22号)

○島根原発 点検漏れ511件最終報告

 中国電力は、島根原発1、2号機(松江市鹿島町)の機器点検・交換漏れは511件、点検計画表への記載ミスは1160件であったとする最終報告を国に提出した。県庁で記者会見した山下隆社長は、「安全に対するおごりが問題の原因にあった」謝罪した。
運転再開の時期については、「地域とのきずな、信頼を回復してからのこと」と明言をしなかった。今後、中電は立地地域の住民に対し、全戸を戸別訪問し、住民説明を4会場で行う。
(総合版 22号)

○山梨大学大学院 化学物質の子供への影響を調査

 山梨大学大学院は、化学物質がこどもに与える影響について調査する。全国の拠点となる「甲信ユニットセンター」が大学院内に設置された。
増加傾向にある先天性の障害やぜんそく、小児肥満、自閉症などが化学物質に起因するかどうか、妊婦の段階から21年間かけて追跡調査していく。エコチルは「エコ(環境)」と「チルドレン(こども)」を組み合わせた造語。

○豊島公害調停から10年 進まぬ撤去作業 いまなお30万トン

 香川県・豊島で起きた不法投棄事件。島の住民と県との間で公害調停が成立して、6月6日で10年が経過する。2012年度末には全量撤去を県は約束しているが、作業は計画通りに進んでおらず、現場にはいまもなお30万トン近い産廃が残されている。
県によると、不法投棄された産廃の量は推計66万8000トン。2003年度から09年度までの処理量は、計37万1000トン。今年1月、県は目標としていた12年度末までの処理を達成するため、住民側に汚染土壌の「水洗浄処理」を提案した。
(総合版、ごみとリサイクル版 22号)

○ブラジル・アマゾンで山火事が増加

 ブラジルのアマゾン地域では、森林破壊の勢いが低下しているが、森林火災が増加しているとの観測結果を英エクセター大学とブラジル国立宇宙研究所の研究チームがまとめた。
研究チームは、米海洋大気局(NOAA)の衛星データなどを利用して1998〜2007年にかけてアマゾン地域の利用状況を解析。その結果観測地域の3割で森林火災が増えていることを突き止めた。火災の原因として考えられることは、焼畑や野焼きなど人間活動だという。
(総合版 22号)


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最終更新日:2010/06/16