メディア・インターフェイス ロゴ画像 最近の環境トピック 2003年06月11日

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○環境省、03年版環境白書まとめる

 環境省は03年版環境白書をまとめた。テーマは「地域社会から始まる持続可能な社会への変革」。その主旨は、個人の生活様式をより環境に配慮したものに変化させ、その積み重ねが地域社会、企業に反映されていくというもの。スローフード、シンプルライフなど新しい生活様式を提案している。
また、企業に対する環境に対する対策をもとめる期待も高まり、企業が社会的に信用を得るためにすべきことの第一に「環境対策」を上げている。
(総合版、エコビジネス版、ゴミとリサイクル版、水質汚染と水処理版 22号)

○花粉症悪化の犯人、ディーゼル排ガスの微粒子

 東京都の調査委員会が27日、花粉症を悪化させる「犯人」はディーゼル排ガスに含まれる微粒子の可能性があると指摘した報告書をまとめた。
調査委員会は、大学教授、意志、気象研究者らが参加して、2001年から花粉症の発症メカニズムや疫学調査、排ガス調査を続けてきた。都は今後新たな花粉症対策に乗り出す方針。
(総合版、エコビジネス版 22号)

○環境省、ディーゼル車の排ガス対策強化

 環境省は、2007年にもディーゼル車の排ガス対策を強化する方針を固めた。すでに、自動車メーカーから排ガス低減技術についてヒアリングを開始しており、その結果をもとに04年中に粒子状物質(PM)などの新規制値を固める。
(総合版、エコビジネス版 22号)

○東大グループ、ダイオキシンの作用解明

 東京大学の加藤茂明教授らのグループがダイオキシンに女性ホルモン作用があることを解明し、29日付けの英科学誌ネイチャーに発表した。
ダイオキシンの内分泌攪乱作用(環境ホルモン作用)は、以前から指摘されていたが分子機構を解明したのは初めて。女性ホルモンがあるときは、本来の女性ホルモンの作用を阻害し、女性ホルモンが無いときは、女性ホルモンと同じ効果を発揮する。ダイオキシンが子宮内膜の細胞に作用して細胞を増殖させることも解明した。
(総合版、エコビジネス版 22号)

○神栖町の砒素問題、小学校のプールも汚染

 茨城県神栖町の砒素汚染問題で、神栖町内の小学校4校と中学校1校で使用されている井戸水から水道水の水質基準を上回る砒素が検出された。このうち小学校4校では、井戸水をプールに使用していたことがわかった。いずれも汚染濃度が低濃度なので、ただちに健康に被害を及ばすことはないものの、児童が水を飲んでしまうことを考慮し、プール学習が始まる6月までには水道水に切り替える方針。
(総合版、水質汚染と水処理版 22号)

○水俣病認定基準に医学的根拠なし、学会が環境省に見解迫る

 日本精神神経学会の「研究と人権委員会」(委員長・中島豊爾岡山県立病院長)は
30日、水俣病の国の認定基準に医学的根拠がないことが中央公害対策審議会の速記録などからわかったとして、環境省の見解を7月末までに明らかにするよう、要望した。
(総合版、水質汚染と水処理版 22号)

○環境省、2020年に環境ビジネス58兆円に拡大

 環境省は29日、各種リサイクルや廃棄物処理など環境ビジネスの国内市場規模が2020年には、58兆円に拡大するとの見解を発表した。
推計は経済協力開発機構(OECD)の環境ビジネスの分類に基づいて算出した。今後、市場規模の拡大が見込まれるのは、自動車の排ガス浄化など大気汚染防止用装置の製造で、2000年の5798億円から2020年には5兆1694億円になると推計した。
(総合版、エコビジネス版 22号)

○三菱重工、家庭向け燃料電池世界最小を開発 

 三菱重工は2日、都市ガスとLPG(液化石油ガス)を燃料とする世界最小クラスの家庭用燃料電池の開発に成功したと発表した。
実用化を目指す燃料電池は、家庭で必要な電力の約3分の1をまかなえる1キロワット級。特徴はマンションのベランダにも容易におけること。
(総合版、エコビジネス版 22号)

○慶応大、8種の成分を同時測定する水質分析法を開発

 慶応大学理工学部の鈴木孝治教授らの研究グループは、8種類の成分を同時に測定できる水質分析法を開発した。
開発した手法は、表面に多数の穴が開いたプラスチック製のマイクロプレートを使用する。穴の中には、特定の成分と反応すると色が変化する吸光指示薬や、サンプルとの反応を促進させる試薬を包んだ水溶性のマトリックスを固定化している。
同グループは企業と協力しながら、試薬を含むマトリックスをあらかじめ固定化したプレートを年内にも商品化する予定。
(エコビジネス版、水質汚染と水処理版 22号)


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最終更新日:2003/06/11