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○川崎市、工業用用水の豪州輸出を計画

 川崎市は、オーストラリアから鉄鉱石を運搬した帰路は船舶が空になるのを利用し、使用済みの工業用水を輸出するための調査を開始すると発表した。
同州政府と協力し、来年3月までにインフラ整備の必要性や採算性などを精査、実現可能かどうか検討する。市によると、鉄鉱石を運搬した帰りは、船の安定性を得るために東京湾の海水を積んでいる。この「バラスト水」は生態系に悪影響があると問題になっている。海水の代わりに工場の冷却水を運搬し、水不足の西オーストラリアで工業用水として使用してもらう計画。
(総合版、エコビジネス版、水質汚染と水処理版 32号)

○国交省 下水汚泥のガス化を促進

 国土交通省は、下水処理場にたまる汚泥からメタンガスを作り出す実証実験を来年度から開始する。来年度の概算要求に計上、約2年で実用化にめどをつける予定。
実証実験では、下水汚泥を効率よく発酵させメタンガスを作り精製するプラントや、メタンを取り出した汚泥を固形燃料にする施設を建設。工場での使用に支障がないかも調査する。
(総合版、エコビジネス版、ごみとリサイクル版 32号)

○美唄市、雪でサーバー冷却

 北海道美唄市は、雪でコンピュータのデータサーバーを冷却する実験を開始した。美唄自然エネルギー研究会と共同で行った。
実験は、同市茶志内の美唄ハイテクセンターで、冬に集めた約70トンの雪を利用して行った。雪山からの溶けたばかりの水を利用するほか、雪山の下に巡らせたパイプで冷却した水を使う二種類の方式を使う。実験にかかった費用は約150万円で、冷却水は7.9度に保たれるという。今後は、エコ効果をPRしてデータセンターの誘致を目指す。
(総合版、エコビジネス版 32号)

○青森県 英仏からの放射性廃棄物受け入れ

 青森県の三村申吾知事は、英仏両国から変換される放射性廃棄物について、日本原燃(同県六ヶ所村)への受け入れを発表した。これを受けて日本原燃は、廃棄物貯蔵施設を新設するため、国に事業許可変更を申請する。
変換されるのは日本の原発の使用済み核燃料を両国でプルトニウムを取り除く処理をしたもの。返還は、フランスからが2013年に始まる予定。
(総合版 32号)

○もみ殻からシリコン 太陽炉で生産

 もみ殻からシリコンを取り出す実験研究に、若狭湾エネルギー研究センター、大阪大学接合科学研究所、タイ・チュラロンコン大学工学部とが共同で取り組んでいる。もみ殻はシリコンを豊富に含んでおり、国内外の研究機関が工業原料としての利用を模索している。
もみ殻からシリコンを抽出するには、高温の熱エネルギーを作り出す装置や、酸性の化学薬品を使ったりとコスト面で課題があった。太陽炉を使えば、高純度のシリコンが廃棄物を出さずに低コストで得られると見込まれている。
(総合版、エコビジネス版、ごみとリサイクル版 32号)

○里山放置 ナラ枯れ拡大 東海3県でも顕著に

 森林総合研究所によると、東海3県でミズナラやコナラが枯れる「ナラ枯れ」の被害が2000年代半ばから目立ってきた。「カシノナガキクイムシ」が媒介する細菌が原因だが、効果的な防除方法はみつかっていない。専門家は、温暖化の影響と里山の放置が被害拡大につながっているという。カシノナガキクイムシは、高齢で幹の太い樹木を好む。かつては太くなる前に伐採し、人が利用することが多くムシがつきにくかったのではないかという。薬剤注入などの対応策もあるが、里山を再生して、若い森に戻す必要がある。
(総合版 32号)


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最終更新日:2010/09/02