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○IPCC 温暖化防止は、今後20〜30年の努力と投資が鍵

 「気候変動に関する政府間パネル」は16日、スペインのバレンシアでの総会で、地球温暖化の被害を小さくできるかどうかの鍵は、今後の20〜30年間の排出削減努力とそれに向けた投資が大きく影響するといった内容の第四次の統合報告書を採択した。
報告書は、12月のインドネシアでの機構枠組み条約の締約国会議に報告され、今後の国際的な温暖化対策の議論に影響と与える。
(総合版、エコビジネス版 45号)

○アセアンが温暖化対策特別宣言 拘束力なく、実現に疑問も

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は20日に開催された首脳会議で、地球温暖化対策の特別宣言を採択した。2020年までに東南アジアの森林面積を1千万ヘクタール増やすことなどが盛り込まれた。しかし、この宣言は拘束力のない数値目標で、実効性を疑問視する見方がある。
域内では、森林面積が減少しているが温暖化対策の技術や資金も不足している。
(総合版、エコビジネス版 45号)

○世界最小のクマ、マレーグマが絶滅の危機

 国際自然保護連合(IUCN 本部スイス)は「世界最小のクマ」といわれているマレーグマが絶滅の危機にあると発表した。
マレーグマは中国南部から東南アジアにかけての森林に生息しているが、過去30年間に30%は減少したといわれている。原因は、森林破壊と密猟だという。
(総合版 45号)

○アマミノクロウサギ 野犬に襲われ大量死

 奄美大島の林道でアマミノクロウサギの死骸が大量に発見されたが、野犬によると見られる多数の噛み傷があることが判明した。絶滅が危惧されている希少生物が一度に11匹も死んだという事態に、名瀬保健所は現場付近で野犬の捕獲に乗り出し、環境省奄美野生生物保護センターは飼い犬の管理を徹底するよう住民に呼びかけた。
以前からアマミノクロウサギの脅威に野犬がなっていると指摘されていたが、これほど多く襲われたのは今回がはじめて。
(総合版 45号)

○柏崎刈羽原発 事故レベルは最低ランクのゼロマイナス

 新潟県中越沖地震で東京電力の柏崎刈羽原子力発電所が被災した問題で、経済産業省原子力安全・保安院は13日、国際原子力自己評価尺度(INES)に基づくレベル分けを検討、微量の放射性物質を含む水があふれて一部海に放出されたトラブルについて、最低ランクの「0マイナス(安全に影響を与えない事象)」と決めた。
同原発では、排気筒からの微量の放射性物質放出や制御棒が一時的に引き抜けなくなったトラブルなど計約3000件が発覚しているが、「そもそも安全とは無関係」として、検討の対象にもならなかった。
(総合版 45号)

○関西電力など 活断層16本を過小評価

 原子力発電所が集中する福井県敦賀半島周辺で確認された長さ1〜20キロの計31本の海底活断層のうち16本は、関西電力などが過小評価していたことが判明した。原子力安全・保安院や原子力安全委員会は、活断層による地震規模の推定手法に問題があるとして見直しを求めている。
敦賀半島には、関西電力美浜1、2、3号機、日本原子力発電敦賀1、2号機、日本原子力研究開発機構の新型転換炉ふげん(廃炉準備中)、高速増殖原型炉もんじゅの計7基の原発がある。
(総合版 45号)


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最終更新日:2007/11/30