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○中環審 新環境基本計画を答申

 中央環境審議会(鈴木基之会長)は30日、新環境基本計画をまとめた。同計画は「環境基本計画」に基づくもので、94年に初めて作られた。5年ごとに見直され、今回が第三次計画となる。
今回は、「環境・経済・社会の統合的向上」をテーマに、温暖化対策など各分野において、2025年や2050年までの超長期的な政策目標も示した。また、省エネ機器や低公害車の普及率などの指標を設定した。
(総合版、エコビジネス版、ゴミとリサイクル版 14号)

○ディーゼル車の環境基準 10年以上未達成が31地点

 総務省は31日、ディーゼル車から排出される二酸化窒素(NO2)と浮遊粒子状物質(SPM)の国の環境基準が、三大都市圏の31地点で2004年までの間に10年以上も達成されていないと政策評価を発表した。同省は汚染が激しい地点で、汚染対策を推進するよう関係省庁に通知した。
同省によると、NO2が達成されていない地点が29地点で、都道府県別では東京がトップの13地点。SPMは埼玉県草加市の測定局と東京都大田区の測定局。
(総合版、エコビジネス版 14号)

○JR東日本 世界初の燃料電池列車を開発

 JR東日本は、大気中の酸素に水素を化合させて電気を発生させる「燃料電池」を搭載した列車を開発した。車両は完成間近、実用化に向けて試験走行を行って、データを収集する。
同社が2003年に開発したディーゼル発電機と蓄電池を組み合わせたハイブリッド試験列車を改造し、ディーゼルの代わりに燃料電池を搭載した。07年ごろから小海線に導入される予定。
(総合版、エコビジネス版 14号)

○海鳥の油汚染 回収死骸は5300羽に

 北海道・知床半島などに重油まみれで死んだ海鳥が多数漂着している問題で、網走支庁などは3回目の回収を行った。今回回収した死骸は1340羽で、累計は5345羽となった。
重油流出場所や原因は依然として不明で、死骸の中には絶滅危惧種のウミガラスも含まれている。また、重油汚染された死骸を食べたと見られるオオワシも2羽発見されており、二次汚染の懸念も高まっている。
(総合版、水質汚染と水処理版 14号)

○豊橋市 ウミガメ保護で消波ブロック撤去

 愛知県・豊橋市は31日までに、同市の表浜海岸の砂浜に設置した消波ブロックを撤去することを決めた。環境省のレッドデータブックに記載されているアカウミガメの上陸や産卵の障害になっていることがわかったための措置でウミガメの上陸が本格化する5月までには撤去する。表浜海岸では、昨年6月に上陸したウミガメが消波ブロックに阻まれ、Uターンしたことが確認されている。将来的にはウミガメが上陸しやすい環境を作ることが目標としている。
(総合版、水質汚染と水処理版 14号)

○日本海難防止協会など バラスト水の浄化装置を共同開発

 国土交通省の外郭団体・社団法人「日本海難防止協会」は、伊万里市の海洋開発技術研究所など5社と船舶のバラスと水に含まれるプランクトンなどの微生物を排除する装置を共同開発した。バラスト水は船舶のバランスを取るために搭載されるが、その中に生息する微生物が多国間を往来して、寄航地の生態系に多大な影響を与え、問題になっている。
協会では、開発した装置を搭載して開錠での実験や実用試験などを行い、国の承認を受ける予定。
(総合版、エコビジネス版、水質汚染と水処理版 14号)

○東京都 再生エネルギーの利用拡大で戦略策定

 東京都は3日、太陽光や風力、バイオマスなど再生可能エネルギーの利用拡大を目指し、「都再生可能エネルギー戦略」を策定した。2020年までに都内のエネルギー消費に占める同エネルギーの割合を約20%までに高めることを掲げている。同エネルギー導入に積極的な事業者を公表する制度などを盛り込んだ。また、「需要の創出」を図るためソーラーシステムなどを活用した住宅の評価制度などを検討していく。
(総合版、エコビジネス版 14号)

○六ヶ所村 使用済み核燃料の試験運転開始

 青森県・六ヶ所村の日本原燃再処理工場で31日、使用済み核燃料からプルトニウムを抽出する工程を実際の操業時と同じ処理をする試運転(アクティブ試験)が開始された。試運転は一年五ヶ月の予定。
本格運転が始まれば、年間約800トンを処理し、8トンのプルトニウムが抽出される。抽出されたプルトニウムは核兵器に転用が可能なため、国際原子力機関(IAEA)の職員が常駐して査察をする。
電気事業連合会は10年度末までに16〜18基でプルサーマルを導入する計画だが、実際に国と許可と地元の了解が得られているのは佐賀県の九電玄海原発3号機の1機だけ。
(総合版 14号)


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最終更新日:2006/04/12